川原井自然学校 春。田んぼに水を張ると、カエルが鳴き始め、全てが動き始める。なんか、いい。 夏。伸びた稲が風に揺れる。南風に乗ってきた渡り鳥が、子育てを始める。なんか、楽しい。 秋。育った稲を刈る。ザクッザクッと音がする。そして、地面が広がっていく。なんか、うれしい。 冬。広々した田んぼは、少し寒い。枯れ枝を集めればいい。なんか、暖かい。 100年前も、1000年前も、たぶん、こんな感じ。次の100年、1000年もこんな感じで、すごせたらいいのに。
川原井自然学校 春。田んぼに水を張ると、カエルが鳴き始め、全てが動き始める。なんか、いい。 夏。伸びた稲が風に揺れる。南風に乗ってきた渡り鳥が、子育てを始める。なんか、楽しい。 秋。育った稲を刈る。ザクッザクッと音がする。そして、地面が広がっていく。なんか、うれしい。 冬。広々した田んぼは、少し寒い。枯れ枝を集めればいい。なんか、暖かい。 100年前も、1000年前も、たぶん、こんな感じ。次の100年、1000年もこんな感じで、すごせたらいいのに。

わたしたちについて

春。田んぼに水を張ると、
カエルが鳴き始め、
全てが動き始める。
なんか、いい。

夏。伸びた稲が風に揺れる。
南風に乗ってきた渡り鳥が、子育てを始める。
なんか、楽しい。
秋。育った稲を刈る。ザクッザクッと音がする。
そして、地面が広がっていく。
なんか、うれしい。
冬、広々した田んぼは、少し寒い。
枯れ枝を集めればいい。
なんか、暖かい。

100年前も、1000年前も、たぶん、こんな感じ。
次の100年、1000年もこんな感じで、
すごせたらいいのに。

川原井自然学校
上田 隆

トンボ

フィールドについて

水と命が産まれる所。谷津田。

小高い森林に囲まれた谷の部分を田んぼにした所を谷津田と呼びます。
森林は落ち葉が溜まった表土が雨水を蓄えて、
ゆっくり谷へと水を絞り出します。
水が生まれる瞬間です。
絶え間なく産まれる水に、命が産まれます。
2月の暖かい日、冬眠中のヤマアカガエルがその日だけ目を覚まし、
産卵の為に池に集まってきます。
そこを、上から狙うノスリやフクロウ。
地上からは、タヌキやイタチもやってきます。
気温が上がると、ヤゴが羽化し、
南風に乗って、渡り鳥が子育てにやってきます。
稲刈りが終わると、北風にのって、
越冬のための渡り鳥が来ます。
冬の夜、フクロウが縄張りを作って、鳴き続けます。
谷津田の水は流れ続けます。

谷津田
カエル

歴史と、昔の人々の生活を
思いめぐらす。

斜面が波打っているのは、海面が高かった時代のなごりです。
鎌倉時代には、小高い丘は、山城となり、
見下ろしてみると、攻めてくる鎌倉武士への戦略を考えたくなります。
田んぼの大きさの違いは、昭和の機械化の歴史です。
谷津田と谷津田に挟まれた杉林に直線の道があります。
平地になった所もあり、信仰の対象があったのかもしれません。
馬瀬戸と書いて、“まんせいどう”と呼びます。
“どう”は、道なのか、お堂なのか。

散策

川原井

川原井。
今は“かわはらい”と読みますが、“かわらい”という読み方もあります。
瓦井だったという説があります。

ブランコ

プロフィール

上田 隆

1965年、大分県生まれ
明治大学工学部卒

活動実績
◎青年海外協力隊ガーナ
◎NPO法人サヘルの森(サヘル地域での植林)
◎上総自然学校の運営

上田隆
リンク田んぼ
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